巣蜜（コムハニー）とは？味の特徴や見分け方ついて養蜂家が解説！

2023年12月28日2024年4月6日

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ザクっとした食感と、噛んだ瞬間にはちみつが口の中いっぱいに広がる感覚を楽しめる「巣蜜」。パンやパンケーキに乗せて楽しむ事もでき、好きな方も多くいます。しかし、楽天やAmazonなどの通販サイトには多く並んでおり、どれを選んで良いのか、そもそもどこで手に入るのか、迷いますよね。

今回はそんな巣蜜についての特徴や選び方について、解説したいと思います。ぜひ参考にしてみてください。

巣蜜（コムハニー）とは？

巣蜜ってどんな味がするの？

巣蜜とは、ミツバチの巣のはちみつが溜まっている部分を切り取ったものであり、コムハニーや巣房蜜と呼ばれる事もあります。貯蔵されている生のはちみつを楽しむものなので、非加熱でありはちみつ本来の香りや風味も楽しめます。

ミツバチは蜂蜜を貯蔵した際に羽をたたき、水分を飛ばして糖度が高くなるとフタをします。巣蜜の表面が白くなっているのは蜜蓋（みつぶた）と言い、濃厚な蜂蜜が溜まっている証なのです。逆にフタをしていない部分の方が、あっさりとした蜂蜜が貯蔵されており、蜜蓋の有無で楽しむ事もできます。

巣蜜は出来上がるまでに時間が掛かるので、その間に色んな種類の蜜が混ざる事から百花蜜になるケースが主流です。

ニホンミツバチの巣蜜とセイヨウミツバチの巣蜜

ニホンミツバチの巣蜜はセイヨウミツバチの巣蜜に比べ糖度が高く濃厚です。それはニホンミツバチの特性からなるもので、蜂蜜を採ってくる量が少なく蜜が貯まるまでに時間がより掛かります。その間に水分をより飛ばすので、濃厚で糖度の高い蜂蜜になるのです。

ただ、見た目がセイヨウミツバチの巣蜜の方が綺麗であり巣ごと食べるので、抵抗のある方はセイヨウミツバチの巣蜜をおすすめします。

夏と冬で食感が異なる

ミツバチが蜂蜜を貯める巣は主成分がロウでできており、温度が変わると食感にも差が出ます。冬場の方が巣が硬くなるのでザクっとした感覚に近いです。柔らかい方が好きな方は、あったかい時期に食べることをオススメします！

巣房蜜と巣入り蜂蜜

巣房蜜

巣房蜜とは、蜂蜜が貯まっているミツバチの巣をそのまま食べるものになります。巣蜜やコムハニーといった言い方もしますが、どれも一緒になります。

巣入り蜂蜜

巣入り蜂蜜とは、はちみつの中に巣蜜を入れてあるものになります。蜂蜜に漬け込んであるので、本来の巣蜜の食感とは少し異なりますが、ハチミツ好きな方にはもってこいの逸品です。

そもそもどこで手に入る？

Amazonや楽天などの通販サイトには多く掲載されてありますが、実際に店舗で購入したい方は、〇〇養蜂場や〇〇養蜂園などのミツバチを育てている養蜂家のもとで購入できます。ただ、巣蜜作りには多くの手間や技術を求められるので、置いてないお店も多くあります。電話等で尋ねてから、お店に出向く方がいいでしょう！

美味しい巣蜜の選び方

巣蜜を選ぶポイントは３つあり、産地と採取日と蜜蓋をしているかどうかです。

①　産地

産地は味が異なります。北海道や東北近辺はアカシアの花が多くあります。アカシアの蜂蜜はさっぱりしているのが特徴で、そこでできる巣蜜も割とさっぱりとした味わいのものが多いです。それ以外の地域は濃厚でしっかり甘い巣蜜になっているものが多いです。

②　採取日

巣蜜を採取して時間が経つと、巣の部分であるミツロウがパリパリとした感じになります。また、一冬越すと蜜が結晶化したり、さらに月日が経つと味がどんどん濃くなっていきます。巣蜜本来の味を楽しみたい方は、採取して１年以内の巣蜜もしくは、蜂蜜の採取が終わっている８月ごろに購入するのがオススメです！

③　蜜蓋（みつぶた）

巣蜜の表面が白くなっているものを蜜蓋（みつぶた）と言います。ミツバチは基本的に六角形の１つの巣に蜂蜜をいっぱい溜めて尚且つ、糖度を高めてからフタをします。それは雨や湿気などの水分が入って、蜂蜜が腐らないようにするためのミツバチの知恵です。ですから表面が白っぽくなって蜜蓋をしている巣蜜は糖度が高く、濃厚な蜂蜜が中に入っています。

あっさりした味わいが好きな方は、蜜蓋をしていない巣蜜を購入してみてもいいでしょう。